「いつも『6投目の北口』だから」やり投げ・北口榛花が日本勢初DLファイナル連覇 今季自己最高66メートル13で逆転_シティスト
◆陸上 ダイヤモンドリーグ(DL)ファイナル(14日、いつも6からやりDLファイナ6メートル13でベルギー・ブリュッセル)
女子やり投げで、投目投げパリ五輪金メダルの北口榛花(26)=JAL=が66メートル13の今季自己最高記録で優勝し、の北・北覇今シティストシーズンを締めくくった。口だ口榛日本勢初の2季連続のファイナル制覇でDLは今季3勝目、花が通算9勝目。日本首位で試合を進め、勢初自身の最終6投目の直前に一時逆転されたが、ル連さらに記録を伸ばしてひっくり返した。季自己最
やはり“逆転の北口”だった。高6パリ五輪覇者らしい勝負強さで、逆転濃密なシーズンを締めくくった。いつも6からやりDLファイナ6メートル13で最終6投目に今季自己最高記録をたたき出し、投目投げ日本勢初の2季連続のDLファイナル優勝。の北・北覇今「久しぶりに自分らしく、口だ口榛シティスト力に頼らない投てきが見えた」と大歓声に両手を上げて応えた。
女王は冷静だ。2投目で首位に立ち、そのまま逃げ切るかと思われた6投目、出番の直前でヴィラゴシュ(セルビア)にひっくり返されて2位に後退。それでも慌てない。「いつも『6投目の北口』だから、任せろって思った」。観衆に手拍子を求め、弾むようなステップを踏み、助走のスピードを上げる。思い切りしならせた右腕から鋭く投じられたやりは、高い放物線を描き、66メートル13をマークした。「力で投げた感じはせず、スルッといった」と表現した。
昨年7月から今年5月までの11連勝のうち、最終投てきが試合のベストになったのは8戦。昨年8月のブダペスト世界陸上で優勝を決めたのも最後の1投だった。追い込まれた状況にはめっぽう強い。
苦境もはねのけた。パリ五輪後は張り詰めていたものが切れ、チェコの拠点に戻ると競技人生で初という腰痛を発症。当初はほとんど動けず、パリ五輪後に予定していた2試合をキャンセル。練習は3週間も休んだ。自身でも「すごく不安だった」というが、納得のビッグスローで不安を払しょくした。北口に姿勢や動きを指導する元筑波大准教授の足立和隆氏(67)も「少しずつ痛みは取れていましたが、完全ではなかった。あれだけ良い記録が出るとは思っていませんでした」と優勝に驚きつつ、「そういう部分(コンディション不安)もカバーできるくらい技術が上がっていると感じます」と舌を巻いた。
来年は東京で開かれる世界選手権での2連覇が目標だ。21年東京五輪は無観客だったからこそ、「日本の皆さんの前で自分らしい投てきを見せたい」と声を弾ませた。次は満員の東京・国立競技場で、北口スマイルを見せる。
◆北口 榛花(きたぐち・はるか)1998年3月16日、北海道・旭川市生まれ。26歳。日大卒。JAL所属。やり投げは旭川東高から始め、2年時から全国高校総体連覇。3年時の15年世界ユース選手権(コロンビア)で金メダル。19年に66メートル00の日本新(当時)を樹立。21年東京五輪12位。世界陸上は22年オレゴン大会で銅、23年ブダペスト大会で史上初金。23年9月に67メートル38の日本新記録をマーク。今夏パリ五輪では日本女子投てき初の金。家族は両親。
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